【中医協】一層の後発品使用促進が必要—基本問題小委11月20日20時37分配信 医療介護CBニュース以前のブログ記事で触れましたが、その続報が出てきました。
上記ニュースを見たところ、ポイントは以下のようになると思います。
・後発医薬品調剤体制加算は点数設定や要件を見直し。
・具体的には処方せんベースよりも数量ベースを取る可能性が高い。
・先発品と含量規格が異なる後発品の調剤が可能に。
・先発品と別剤形の後発品の調剤が可能に。
・院内における備蓄品目数が基準を満たせば診療報酬を加算。
・医師が診療時に後発品を説明、使用の意向を尋ねる事を促す。大体こんな感じですね。
前回の話で触れていなかった
「
処方箋ベースから数量ベース」という事なのですが、
分かりやすく説明しましょう。ちょと長くなりますが。
まず、現行のルールでは、処方箋にいくつかの薬が記載されていても、
そのうち1種類でも後発品を処方していれば、その処方箋は
「
後発品を処方した処方箋」として
1カウントされます。
このカウント数が薬局において過去3ヶ月間、
全受付処方箋枚数中、30%を上回ってたらそれで薬局は加算をとる事が出来るんです。
ちなみに4点。40円分です。1割負担の人では四捨五入で負担は増えていないかもしれません。
3割負担の人では実質10円ぐらいの負担なっています。
もちろん、後発品に切り替えた事で
上記、後発品加算の負担以上に個人負担減となっているとは思いますが。そこで問題になるのは、
先発品と後発品の薬価差があまり無い医薬品もある。という事なのです。
つまり、後発品を使ったからといって、
全体の薬に関する医療費が減っているとは限らないということなのです。
これに伴い、次回改訂では、
処方箋1枚中に後発品があればカウント。
↓
実際にどれだけの量の後発品を使用したかという判定基準に変更するという事なのです。
さて、処方箋ベースよりも数量ベースになるとの可能性を示唆した
厚労省保険局医療課 磯部総一郎 薬剤管理官ですか、以前、磯部氏の講演を拝聴した事があります。
どういった人だったかと言いますと、
今時にしては珍しいほど情熱を持った人間味溢れる人柄でした。
官僚の中にも、こんなに薬業界の事を懸命に考えてくれている。
そんな人間がいたのかと非常に感銘を受けました。
磯部氏のような人間が国の中枢にいるという事は非常に心強いです。この記事は役に立ちましたか? 「はい」という方はクリックをお願いします。
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