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さて、ではその夜中のトイレに効果があると言われる
痛み止めの薬とは何か?・・・・

パパパパン♪(ドラえもん風に)
ロキソプロフェンナトリウムぅ〜」


はい、これは一般化学名です。商品名は「ロキソニン」です。
ロキソニンには、後発品も多数ありますが、詳細は割愛します。
さて、ではなぜロキソニンが夜間頻尿に効果を発揮するのか?


■ロキソニンの作用■
・PG抑制により、膀胱排尿筋の収縮が抑制される。
・腎でのPG抑制により、腎血流が低下し尿生成が抑制される。

 (参照元:日経DI)

はい、ここで訳の分らない略語が出ていますね。
PGは、「プロスタグランジン」といいます。

プロスタグランジンて何よ?という事になりますよね。
細かく説明すると、ホントに来年になってしまうので省きますが、
ここでは都合上、「体の中でいろんな臓器の働きを制御をしている物質
とでも理解してもらっていればいいと思います。

ロキソニンはこのプロスタグランジンの産生を
抑制する働きがあるんです。で、上記のような作用を発揮するんです。

実際の症例報告としては、
前立腺肥大の治療として主にαブロッカー投与群、
夜間頻尿2回以上の患者にロキソニンを1錠就寝前投与。

著効、有効含め74.2%に効果あり、
抗コリン、三環系抗うつ剤無効例には30~40%効果あり、
神経因性膀胱患者に対しても、80.6%有効であった。
(日本臨床泌尿器科医会、第3回臨床検討記録集より)


という事だそうです。
でも、このロキソニンの頻尿に対する効果は
本来保険適応外なのですが、
これだけ効くとなると適応外でも処方される事があります。
泌尿器科からロキソニン夜1錠処方された場合は、この適応外の事が多いです。

しかし、高齢者では、NSAIDの胃腸障害や
他のOTC解熱鎮痛剤との併用に注意
しないと行けませんね。


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ロキソニン、ニフラン
私は前立腺炎と肥大です。
猪苓湯とフリバス服用中です。

頻尿で困っていました。

整形でもらったロキソニンを服用したところ、頻尿がピタっと止まりました。(1時間に1度のトイレが6時間もつように・・)

かかりつけ医(泌尿器)に相談したところ、ロキソニンはサーズという薬の仲間で依存性が高く危険。そんな薬をどこで?と怒られました。

ということでその後も頻尿のままでしたが、一昨日内科で風邪薬をもらい服用しました。ニポラジン、アストミン、ニフランです。

ロキソニンのときほどではありませんが、恐らくニフランが効いて、頻尿傾向はかなり緩和されました。

なぜ痛み止めで頻尿が治るの?という難しい話が多いですが、・・・

前立腺炎→炎症→易刺激性→頻尿なので、抗炎症薬で炎症が一時的に少し治まって頻尿が改善したのではと思うのですが・・・。ロキソニンやニフランは痛み止めであるとともに抗炎症剤ですよね。

痛み止めというより抗炎症剤ということで頻尿が治るという考えは間違っているのでしょうか?

前立腺炎です 2010/12/05(Sun)02:58:01 編集


初めまして。クマです。
ロキソニンなどの消炎鎮痛剤が
頻尿に効果を示すのを理解するには
ちょと医療系の専門知識が必要になりますが、
簡単にご説明します。

まず、

>ロキソニンはサーズという薬の仲間で依存性が高く危険。
>そんな薬をどこで?と怒られました。

サーズではなく、NSAIDs(エヌセイドとかエヌセイズ)
の仲間です。

危険な薬かどうかは医師の判断ですので、
私からは何も申しません。
医師の治療方針を阻害するのが薬剤師の仕事では有りませんから。

二フランもNSAIDsに該当します。

よって、

>ロキソニンのときほどではありませんが、
>恐らくニフランが効いて、頻尿傾向はかなり緩和されました。

これはご推察の通りだと思います。

そして、

>なぜ痛み止めで頻尿が治るの?という難しい話が多いですが、・・・
>前立腺炎→炎症→易刺激性→頻尿なので、
>抗炎症薬で炎症が一時的に少し治まって頻尿が改善したのでは
>と思うのですが・・・。

本記事にも書いておりますが、
このNSAIDsの薬は体内でプロスタグランジンという物質を
合成する反応経路を阻害します。

このプロスタグランジンというものは
最終的にいくつもの物質に変換されるのですが
それぞれの最終物質が重要な働きを司っています。

具体的には、

・発痛物質として働き、炎症反応を起こさせたり
(炎症がある時にNSAIDsを服用する理由です)

・胃粘膜保護作用を促進させたり
(ロキソニンなどを長期間服用し続けると胃が荒れる理由です)

・腎血流量を低下させたり
(今回の頻尿に効果を示す理由です)

などなどありとあらゆる生体制御を司っています。
もっと詳しくお知りになりたいのであれば、

「NSAIDs プロスタグランジン アラキドン酸カスケード
 キニン キニナーゼ ブラジキニン」

といった単語で検索してみてください。


ですので、

>痛み止めというより抗炎症剤ということで
>頻尿が治るという考えは間違っているのでしょうか?

というよりは、

NSAIDsという分類に含まれる消炎鎮痛剤は
そのプロスタグランジン合成阻害作用により
腎血流量を制御している物質の合成「も」抑制している。
という言い回しが正しいと思われます。

流れとしては、

NSAIDsの服用

腎血流量を制御するPGの合成も阻害

腎血流量減少
(尿というものは血液から水分や老廃物を
濾しとる事でつくられます)

尿量減少
(腎臓の濾過機能で尿は作られますので
血流量が減ると尿量自体が減ることになります)

頻尿改善

といった流れになります。

どうでしょうか。
なかなか上手く説明できていない部分が有るかも知れませんが
私の説明でご理解いただけたでしょうか?

ご理解頂けましたら幸いです。
【2010/12/06 00:12】
無題
時間が経ちました。お礼もせず申し訳ありません。

他のWebページも検索して閲覧しましたので、尿量減少で頻尿改善という筋道は一応読みました。

私の場合、数年前の前立腺炎が小康状態の時分は、真夏にテニスなど一日中していると、汗をたくさんかくためか、朝から夕方まで小便をしないこともありました。

しかし、前立腺炎になってからは、真夏に運動をしても頻繁に尿が出ます。

尿量が減っても頻尿はそのままです。

結局、炎症で易刺激性なのですぐに尿意を感じてしまうことそのものが頻尿の原因だと感じます。だから抗炎症薬が効くのでは、と思うのですが。

医師に聞くと「尿意は一種の痛覚。だから痛み止めで頻尿に効果があるのでは。」という意見が返ってきました。

プロスタグランジンの関与した頻尿改善に関しては論文が出されているそうですが、自分のかかりつけの医師などは少なくともそれを認めてはいないように思いました。

尿意が痛みに似ているので痛み止めが効く  のか 炎症による頻尿だから抗炎症薬 が効くのかは分りませんが、どうも私が自分の体を通して感じるのは、敏感すぎる尿意そのものを鈍らせる(正常に近づける)ことで頻尿が改善されるように感じるのですが、どうなのでしょうか?
猪苓湯とフリバス服用中の者 2011/03/11(Fri)23:43:57 編集


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