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「4年制薬剤師の問題点」についてのまとめです。

そんな訳で薬学部が4年制であることについて
クマが思う問題点とは、

・薬剤師の臨床(現場)教育がなされていない。
・幅広い職域があるにもかかわらず、それを教えていない。
・これらの教育を盛り込むのであれば絶対的に時間が足りない。


以上のような考えに至っています。

これらの問題点を解決するには、どうすればいいのか?
クマが思うには、

・学部教育のなかで、もっと臨床での実習を増やす。
・薬学部卒業後の進路が多岐にわたる事を事前に知る場を作る。
・上記を満たすために学部の年数を延長する。


という解決策が有ればいいのではないかと考えます。

臨床実習の期間を増やすならば、
どうしても時間的に6年制にせざるを得ないでしょう。

しかし、多岐にわたる薬学部卒後の進路を事前に知る事は
自分の努力次第で出来る事なのですが、
現状としてそれを広く周知しているとは思えません。

なんなら、中学生が高校進学する前には
そういった社会教育の機会を与えるべきではないでしょうか。
(クマの地域では中学生が地域の会社等に社会科見学に行く授業が有ります)

中学生でも時間が足りないとか言われそうですが、
こちらから言わせると、

じゃあ、一体、何のためのゆとり教育だったのか?

という風に考えてしまいます。

勉強だけが全てではないとか抜かし、
授業数を減らすとか言う暴挙を立案し、
それを文科省のバカが実施して、10年以上の時間をかけて子供達に
自由と無法の区別すら出来なくなってしまったという始末。


最近になってやっとゆとり教育が見直されましたが、
この人口が減少している世代にとって、
こういったゆとり世代を生み出すという事は致命傷です。
今の団塊世代並みに後々邪魔扱いされることになりかねません。

極論を言えば、
中学生とか高校生ぐらいにいろんな職業を体験したり、
見学したり、職域の人間から話を聞いたりして
自分の人生をもっと真剣に考えるべきです。

そして、大学の門戸を開いて、
20歳を超えても入学が比較的容易で、国家資格を取る部門は
それなりの難易度を保つようにすればいいのではないでしょうか。
教育システム自体を米国式にして、
どんな学部でもそうすればいいと思います。

本当に自分がやりたいと思った学問を何歳からでも学ぶ事が出来る、
しっかりと努力して勉学に励めば、国家資格が取れる。
そんな社会が理想だと考えます。


皆さんはどうでしょうか?


以上、薬学部4年制の問題点について考えを述べましたが、
行くつくところは、日本の教育システムの改革だと思います。

日教組とか全教に洗脳されているような状況では
まだまだ改革は無理でしょう。

しかし、クマと同世代の人間達には
このままではいけないという意識の兆しが見られます。

子供を持つ親皆が、納得して我が子を教育機関に預けられるような
どんな職業でも尊敬され、後継者がきちんと育つ社会を目指すべきだと思います。



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「4年制薬剤師の問題点」についての続きです。

小学生の頃からの幼なじみで、中学も一緒。
高校でクマは普通科に、彼は工業高校の電気科に進学しました。

それ以来、友人関係は疎遠になり、ある程度の時間が経ちました。
クマが大学生の頃に、長期休暇で実家に帰るなどした時には
一緒につるんでまた遊ぶようになっていたのですが、
彼はその頃、デザインの専門学校に通っていました。

そんな彼とのある日の会話です。

(´(・)`)「ところで、何でまたデザイン学校に進学?」

( ゚Д゚)「いや、高校卒業した時に、就職の斡旋とか有ったんだけど
    なんか、10社ぐらいしか無かったんよ」

(´(・)`)「まあ、定員から考えたらそれぐらいが妥当じゃね?」

( ゚Д゚)「いや、そうんんだけど、なんかな〜」

(´(・)`)「何?」

( ゚Д゚)「いやな、高卒かも知らんけど、
    自分のこれからの人生の選択肢がたった10個ってどうよ?
    とか、考えてしもうたんよ」

(´(・)`)「あ、なるほどね」

( ゚Д゚)「なんか、つまらなくね?」

(´(・)`)「確かにつまらんなぁ」

( ゚Д゚)「だろ?そしたらもうちょっと好きな事を
    やってみたいなとか思った訳よ」

(´(・)`)「そっか。それで今は何のデザインやってんの?」

( ゚Д゚)「Webデザインって分かる?」

(´(・)`)「いや、よくわからん、何すんの?」

( ゚Д゚)「ホームページとか作るんよ」

(´(・)`)「はは〜ん」

( ゚Д゚)「後は商品のパッケージデザインとか」

(´(・)`)「面白そうじゃん」

( ゚Д゚)「面白いよ」



とかまあ、こんな話をしたんです。
ここで彼が言ったひと言、

「自分の人生の選択肢がたったの10択」

これには頭を殴られる衝撃を受けました。
この世に生を受けていろんな物に興味を持ち、
いろんな可能性があると信じて生きてきたはずの人生で、
ある日突然やってくる人生の分岐点。

その分岐点は自分の理想とする物への二者択一ではなく、
あまり納得のいかない妥協の10択。

あまりにもつまらないじゃないですか。
そんな所で人生を決めてしまうのは。

自分の興味の有る分野へ進んで、それが職業になったら
こんなに素晴らしい事は有りません。

彼はその後、一時フリーランスのデザイナーとして
様々な企業のHPを作成していました。
そして今では、あるデザイン会社の社長に気に入られて
正社員として仕事をしています。


薬剤師はどうでしょうか?
国家資格を取った後に進む事が出来る進路には
薬局と病院薬剤師だけではないのです。
この事実を知らない学生が多すぎます。

そして、世間の知識としても、
あまり知られている事では有りません。

薬学部に行けばこんな職業に就く事が出来る。
こんな資格が他にも取れる。などなど、入ってから知る事ばかりです。

そして致命的なのは、
「それを知った所でもう間に合わない」
という事です。全てが過ぎてから知るのです。
もっと事前に知っていたら・・・・。

で、薬学部在学中に思ったんです。

「もっと現場の人間の話が聞きたい」

薬剤師のライセンスを持ちつつ、
様々な分野で活躍する人たちの話を聞きたいと思ったのです。

しかし、たった4年でどこにそんな時間があるのでしょうか。
当然全くそんな機会など与えられる場もなく、過ぎ去って行くのです。

これでいいのか?

気がつけばもう大学も3年生の後期。
国家試験まで待ったなしの状態。

受験勉強で頑張って合格して、
それなりに期待して入った薬学部。

国の最高教育機関であるはずの大学というものに
激しいまでの憤りを感じました。

こんなにもお粗末な教育で、
医療人としての教育もなく、
どんな職業で活躍できるかも知らないまま。

教授陣は何十年も同じメンツで年功序列の順番待ち。
庭の狭い人間関係。クマにとってその人生は魅力的に感じません。


「戦後ずっとこれが続いてきたのか?何年経つ?」


そんな思いに駆られました。
そして、それと同時に


「自分たちの後進にも同じ思いをさせるのか?いつまで続ける気だ?」


こんな思いで4年生の後期を過ごしていました。
この薬学部教育に対する怒りのエネルギーを
国家試験勉強にぶつけながら。


今日はここまで。
次回は「4年制薬剤師の問題点」のまとめです。


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今回は「4年制薬剤師の問題点
について考えを述べようと思います。

私も含め、2006年以前の薬学部卒業者は学部教育が4年間でした。
大学によってカリキュラムは多少違うとは思いますが、

薬学部に入って最初の2年は一般教養の科目が
およそ半数のコマ数を占めています。
英語、第2外国語、文化論、情報学などです。

残りの半分が薬学を学ぶ上での基礎的な学問を学びます。
化学、生物、物理、統計学などです。
これらに加えて、理系学部ではお馴染みの実験が入ります。

そして、3年生になれば、その講義のほとんどが専門科目になります。
有機化学、薬物治療学、毒性学、薬理学、病態生理学などなど。
その科目数の多さといったら半端ありません

ぎゅうぎゅうに詰めれば、大学4年間の時間のうち、
3年は完全に埋まると思います。


逆に考えると、この莫大な情報をたった3年で頭に叩き込む必要があります。
そして国家試験に合格せねばなりません。

私は、薬学部卒業者にとって国家試験合格は
最低限突破すべきライン
だと考えます。
(薬学部を卒業してもライセンスはいらないとか言う話は論外)


正直、これだけの短い時間であれだけの学問を学ぶというのは
非常に困難を極めます。もう本当にギリギリです。
きちんと細部まで理解しないうちに次々と話が進んでしまいます。

薬学部というのは職業的に多方面へ展開できる学部です。
薬剤師国家資格を取ったからといって、薬局病院の薬剤師として
仕事をするする必要はありません。

教員の必要単位を取って、教師になるもよし、
原子炉運転免許を取って原子力関連施設で働くもよし。
県庁保健所など行政の方面、麻薬捜査官などもできます。


さて、薬学部を卒業した方々にお聞きしたいのですが、
入学した当初から、これら多方面へ展開できる学部だと知っていましたか?
どうでしょうか?ちなみに私は全く知りませんした。

薬剤師=薬局・病院・製薬メーカー

もうこれぐらいしか頭に有りませんでした。

・・・これでいいのでしょうか?


今日はここまで。
次回も「4年制薬剤師の問題点」についてです。

高校卒業時に電気系専門科に行っていた同級生との
「将来の職業・就職」についての話を導入として書きます。


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