相変わらず
新型インフルエンザが猛威を振るっています。
当薬局地域でもあちこちで
学級閉鎖・学年閉鎖が起きています。
患者への濃厚接触という意味ではどうしても学校という場所は
病原体の培養地よろしくドンドン広がってしまいます。
集団生活をしているので仕方ない事なのですが・・・。
そして、予想に違わず、インフルエンザ患者も学生が多い傾向にあります。
そんな小学生などに使われる薬が
タミフルですが、
子供向けに
タミフルドライシロップという物があります。
子供が飲みやすいように
甘い味がつけてある薬ですが、
とうとう現場でこのタミフルドライシロップが不足して参りました。
卸業者の在庫がゼロの状態になっています。
それでもインフルエンザ患者は一向に減りません。
増え続ける患者と在庫が不足しているタミフルDS。
薬が無くなったらどうするの!?心配ですよね。
そこで先日、
それを打開するための方法が薬剤師会等からFAXで送られてきました。
「
あ、またこれやんなくちゃいけないのか・・・」
その打開策とは・・・・・
察しの良い方ならお気づきかもしれません。
そう、
「
タミフルカプセルをばらして散剤をつくる」
これです。何年か前に流行した鳥インフルエンザの際にも
タミフルDSが全国的に不足した事があります。
その時にもこれ、やったんです。
方法は至って簡単な作業です。
カプセルをはずす
↓
中身を取り出してタミフルDSの%になるように
乳糖を入れて嵩(かさ)をあげます。
専門用語では賦形するっていいます。
↓
これを使って調剤するこんな流れになります。
作業自体を文章で書くと簡単なのですが、
実際にこれをやるとなるとかなりめんどくさいんです。
まず、せっかく詰めているカプセルをはずすなんて
通常ならあり得ません。
しかも、今回の通達でちょっと気になる点があったのですが、
5日分の調剤をする場合に、タミフルカプセルは3.5カプセル必要となるのですが、
通達曰く、
保険請求上は
3.5カプセルで請求してくださいとの事。
・・・いやいや、
0.5カプセル分は丸損かよ!
以前これやった時は
4カプセルの請求が通ったと思うんですけどねぇ。
とにもかくにも
薬の在庫が無くならない事を祈るまでです。
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