昨今、新型インフルエンザで大変な騒ぎになっていますね。
さて、
皆さんは最近巷でよく見かけるようにになった物といえば何でしょうか?
「
ポンプ式アルコール消毒液」
これ、今ではどこもかしこもおいてますよね。
今日はこのアルコール消毒液が実際に効くのかどうかを解説したいと思います。
まずはアルコール消毒がインフルエンザウイルスに
効くかどうかの答えからいいますが、
答え:
効きます。理由:
インフルエンザウイルスの膜構造を壊す事が出来るから。という事なのですが、
膜構造って何よ?と思われるかもしれません。
簡単に言えば、人間で言ったら「
皮膚」みたいな物です。
ウイルスにもその形を構成している「
膜」があるのですが、
これがアルコールで破壊できるのです。
では、アルコールだけが破壊出来るのか?
答えは「
いいえ、他にもあります。」です。
インフルエンザウイルスの膜構造を破壊するには
「
界面活性」を持っていれば破壊できます。
またややこしい言葉が出てきましたね。
簡単に説明します。
界面活性:油と水を仲良くさせる事が出来る性質何それ?って思うでしょ?
身近な例で言えば
洗濯洗剤とか
食器洗剤がそれにあたります。
油汚れを巻き込んで包んで、水と仲良くさせて
水洗いする事で汚れを落とす。と。
アルコール消毒液もこの界面活性を持っていますので
インフルエンザウイルスを破壊できるのです。
逆を言えば
石けんでもしっかり手洗いをすれば
インフルエンザウイルスを破壊できると言う事になります。
また、インフルエンザウイルスにアルコール消毒が有効だからといって
全てのウイルスに有効だとか言う訳ではありません。
それはウイルスの
膜構造によるからです。
界面活性では破壊できない膜構造を持ったウイルスや菌もありますので
アルコール消毒を乱用しても無意味な事もあります。
また
アルコールで手荒れがひどくなる人も居ますので
使い過ぎにはご注意ください。
今回の話はお役に立ちましたでしょうか?
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