はい、
それでは過去3回に渡って紹介して来た薬物を再度、見てみましょう。
メタンフェタミンアンフェタミン
エフェドリンどうですか?
気がつきませんか?
そうです、これらの薬物はそれぞれに
「
構造が非常によく似ている」
という特徴をもっています。
メタンフェタミンから
CH3を取ったものが
アンフェタミン。
メタンフェタミンに
OHを付けたものが
エフェドリン。
ちょっとした構造の変化でその薬効が違ってきます。
そして、これらの効果を発現する
基本構造があるという事なのです。
医薬品を開発する際には、
薬効を発現させるための基本構造を保ちつつ、
ちょっとずつ構造を変化させる必要があるのですが、
上記の3つの構造式から分るのは、
・左端にベンゼン環(亀の甲みたいなもの)
・ベンゼン環から数えて直線が3本目の距離にN(窒素原子)
・Nがある反対側の枝にCH3以上の基本構造が必要だという事が考えられます。
このように、ある薬効を示すために維持するべき基本的な構造を
「構造活性相関」といいます。
次回、非合法ドラッグ講座は最終回です。
イタチごっこの真相をお話しします。
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