うちの薬局には近隣診療科の影響を受けて
様々な年齢層の患者さんが来られます。
上は大正一桁から平成まで。
ありとあらゆる人間模様を背負った人たちがやってきます。
そして、今日は顔なじみのある患者さんが来られました。
その方は大正10年生まれ。西暦1921年です。
ちょっと調べてみますと、日本でメートル法が公布された年だとか。
90年弱で日本の化学分野は相当に発展しました。
それだけの時間が流れたという事を実感します。
敬意を込めて敢えてその方を
爺さまと呼ばせてもらいますが、
爺さまは、とても小さくて、優しい背中で、
曇り無い瞳で薬局にやってきます。
物腰も柔らかく、とてもかわいらしい人です。
普段はあまり話をしないのですが、
あまり話をしなくても分ってくれている感じの空気をもった爺さま
なのですが、今日は仕事が暇だったという事もあって少し話をしました。
(´(・)`)クマ
「大正10年なんですね」
(・∀・)爺
「ああ、なんとか生きながらえされてもらっとります」
(´(・)`)
「いや〜同世代では達者だと思いますよ」
(・∀・)
「まあ、それなりに年はとっておりますわいな」
「これでも昔は太平洋で1週間ほど漂流したことがありますですじゃ」
(´(・)`)
「ほほう。それはすごいですね!海の男だったんですね」
(・∀・)
「そうじゃな、ずっと海と一緒に生きておったわな」
(´(・)`)
「・・・(カコイイ)」
いや、大正10年の爺さまにこんな事言われたら
そりゃ
重みが半端ないですよ。
青春時代を大戦で犠牲にされた人生だったでしょうが、
その心はいつも私たち後世に優しいまなざしを向けてくれています。
目を見ればわかります。
爺さま、今度は私たちが頑張ります。
爺さまみたいな立派な人間になれるように精進します。
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