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今回は三糖類についてです。

単糖が3個以上結合したものをオリゴ糖といいますが、
このオリゴ糖の定義は曖昧な事が多く、
実質的には単糖の結合が3個以上から20個程度のものまでを
オリゴ糖という慣習があります。

三糖類には以下のようなものがあります。

・ラフィノース
・メレジトース
・マルトトリオース


ラフィノースはフルクトース、ガラクトース、グルコース分子が
1つずつ結合した構造をしています。

キャベツ、ブロッコリー、アスパラガスなどの植物に広く含まれていて、
甘味はスクロースの約20%、カロリーは約半分で、
大腸まで届いてビフィズス菌を増殖させます。
いうなれば、ビフィズス菌の栄養源といえます。
当然、このビフィズス菌によって分解され、残ったものは人間が吸収します。

メレジトースは樹液を食する昆虫によって作られます。
また、アリの誘引物質である糖蜜の原料でもあります。

マルトトリオースは3個のグルコースが結合しています。
アミラーゼによる分解で、デンプンやアミロースの分解から作られます。


次回は四糖類についてです。

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今回は二糖類についてです。
二糖類には代表的に以下のものがあります。

・スクロース
・ラクトース
・マルトース
・トレハロース
・ツラノース
・セロビオース


スクロースは以前に紹介したように、砂糖の事です。ショ糖ともいいます。
スクロースはグルコース(ブドウ糖)とフルクトース(果糖)からできていまして、
小腸の消化酵素であるスクラーゼで分解されて、吸収されます。

ラクトースはガラクトース(乳糖)とグルコース(ブドウ糖)から出来てます。
β-ガラクトシダーゼによって分解吸収されます。

マルトースは麦芽糖ともいいまして、
グルコース(ブドウ糖)が2つでできています。
水飴の主成分がこれです。
唾液に含まれるβ-アミラーゼによって分解吸収されます。

トレハロースは最近テレビなどでも有名ですが、これもグルコース(ブドウ糖)が
2つ結合する事で出来ています。先ほど紹介したマルトースとは
この2個のグルコースの結合に違いがあります。
小腸に存在するトレハラーゼで分解吸収されます。

このトレハロースの合成には岡山県の林原という企業が大量生産を可能にしました。
さまざまな効果があるため、食品や化粧品、医薬品などにも添加されています。

ツラノースはスクロースのアナログ(類似物質)でして、
細胞内の伝達系でその役割を果たしています。

セロビオースはグルコース(ブドウ糖)が2つ結合してできていますが、
マルトースやトレハロースとも結合の仕方が違います。
面白い事に、このセロビオースが多く結合すると、セルロースとなるのですが、
このセルロースは「紙」の事なんです。そう、木の繊維なんです。
ですので、人間には消化できないんです。

紙を食べるというか、草食動物も基本的に自力でのセルロースは消化できません。
ですが、消化管の中にこのセルロースを分解できる細菌を共生させて分解吸収しているのです。

このセルロースを簡単に分解してブドウ糖まで持って来れれば、
木片が食卓に上がる日が来るかもしれません。実際に企業では人口増加から来る食料危機をこのセルロース分解技術で何とか乗り切れないものかと研究をしている所もあります。


さて、次回は三糖類についてです。

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今回は七炭糖(ヘプトース)です。

七炭糖には以下のものがあります。

・セドヘプツロース


セドヘプツロースは自然界ではかなり稀少でして、
ベンケイソウから発見されたそうです。


さて、ここまで延々と単糖について紹介してきましたが、
面白くなるのはこれからです。

今まで紹介してきた単糖がペアになったり、
連なったりしていろんな物質を構成しています。

次回は単糖が2個くっついた二糖類について紹介します。

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