では続きです。
薬をお茶で服用するのは良くないとは知っている
患者さんからの電話への対応です。
(´(・)`)「外出先でどうしてもお茶しかないときとかもありますよね」
( ゚Д゚)「そうなのよ」
(´(・)`)「そんな時はお茶で飲んでいいですよ」
( ゚Д゚)「え?」
(´(・)`)「いや、飲んでいいんですよ」
( ゚Д゚)「いいの?」
(´(・)`)「ええ。ちなみにどんな薬を飲もうと思ってますか?」
( ゚Д゚)「風邪薬だけど」
(´(・)`)「市販の?」
( ゚Д゚)「そう、市販の」
(´(・)`)「ならば全然大丈夫ですよ」
( ゚Д゚)「あら。でも確か、鉄分が入ってる薬はダメなんでしょ?」
(´(・)`)「よく御存知ですね!確かにダメと言えばダメですが、
そんなに問題ないんです。実は」
( ゚Д゚)「そうなんだ」
(´(・)`)「はい、鉄分とタンニンというお茶の成分が反応して
効果が弱まる事が有るとか昔は言ってたんですが、
そんなにひどく効果が落ちる事はなかったと言う
調査結果が有るんです。だからあまり気にしなくていいですよ」
(´(・)`)「しかも、市販の風邪薬ではそんなに慎重になるような
成分は入ってませんので、あまりに気にしなくていいです」
( ゚Д゚)「あら、それはよかった」
(´(・)`)「はい。でも、病院で貰うような薬の場合は
多少気をつけないといけませんよ。鉄分を含む胃腸薬や貧血の薬、
抗生物質をなどの薬をお茶と一緒に飲むと、
タンニンが薬の成分に含まれる金属と結合して効果が弱まる事が有るんです
タンニンと反応するのは鉄だけじゃないんですよ」
( ゚Д゚)「へぇ〜」
(´(・)`)「なので、水とかが飲める状況ではなるべく水で服用してくださいね
むりやりお茶で服用する必要なんてないですから」
( ゚Д゚)「よくわかったわ。ありがと」
(´(・)`)「いえいえ、また何か有ったら電話くださいね」と、こんな対応をしました。
薬学をやった人なら分かると思いますが、
タンニンと鉄の反応は鉄錯体のキレート反応ですよね。
なので、鉄だけじゃなくて、2価とか3価の金属イオンが有れば
それを中心としてキレート作りますよね。
まあでも、よほど苦い渋いお茶で服用しない限りには
効果が減弱するまでの影響をしないでしょうけども。
この記事は役に立ちましたか?よろしければ拍手をクリックお願いします。[4回]
PR