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当薬局では消毒用エタノールとイソプロパノールを販売しています。
他の薬局やドラッグストアに行ってもこれらは販売しているのですが、
これらは両方とも「消毒」という用途で使われます。
が、しかし、その価格はかなり違います。

およそですが、価格として、
消毒用エタノール:1000円/500mL
イソプロパノール:400円/500mL

程度で販売されています。

なぜか?
キーワードは「酒税」です。

酒税というのは基本的に皆さんも御存知の
「お酒」に掛かってくる税金の事です。

この「お酒」という言葉の意味には
「飲む事が出来るお酒」という意味合いが含まれています。

ビール・ウイスキー・焼酎・日本酒

これらは当然飲む事が出来るお酒ですんで酒税がかかります。
値段もそれなりにしますよね。

では、料理酒はどうでしょうか?
価格としては一般に飲むためのお酒よりも値段は安いです。
つまりは酒税がかかっていないんです。

なぜ料理酒は酒税がかからないんでしょうか?

それは、「不可飲処理」をしているからなのです。
簡単に言うと、お酒はお酒でも、飲めなくしてあるという事です。

料理酒の場合はどうやって飲めなくしているのか?
料理酒を直接味見した事がありますか?
かなり塩辛いはずです。そう、食塩が添加されているんです。
お酒の味等はほとんどせず、塩辛い味しかしません。

料理酒の場合はこのように処理してあるので
酒税がかからないんです。

また、薬局で販売しているアルコールで
値段の高い消毒用アルコールは極論、薄めれば飲めます。
なので酒税がかかっています。正確には「酒税相当分」というらしいですが。

一方、酒税の掛からないイソプロパノールは
もともと飲んで良いようなアルコールではありません。
おいしくもないですし、人体に有害です。

この、消毒用エタノールとイソプロパノールの使い分けとして

消毒用エタノール:怪我の消毒や自己注射の消毒
イソプロパノール:拭き掃除や物に対する消毒


といった風に使い分けると良いと思います。

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さて、ではその夜中のトイレに効果があると言われる
痛み止めの薬とは何か?・・・・

パパパパン♪(ドラえもん風に)
ロキソプロフェンナトリウムぅ〜」


はい、これは一般化学名です。商品名は「ロキソニン」です。
ロキソニンには、後発品も多数ありますが、詳細は割愛します。
さて、ではなぜロキソニンが夜間頻尿に効果を発揮するのか?


■ロキソニンの作用■
・PG抑制により、膀胱排尿筋の収縮が抑制される。
・腎でのPG抑制により、腎血流が低下し尿生成が抑制される。

 (参照元:日経DI)

はい、ここで訳の分らない略語が出ていますね。
PGは、「プロスタグランジン」といいます。

プロスタグランジンて何よ?という事になりますよね。
細かく説明すると、ホントに来年になってしまうので省きますが、
ここでは都合上、「体の中でいろんな臓器の働きを制御をしている物質
とでも理解してもらっていればいいと思います。

ロキソニンはこのプロスタグランジンの産生を
抑制する働きがあるんです。で、上記のような作用を発揮するんです。

実際の症例報告としては、
前立腺肥大の治療として主にαブロッカー投与群、
夜間頻尿2回以上の患者にロキソニンを1錠就寝前投与。

著効、有効含め74.2%に効果あり、
抗コリン、三環系抗うつ剤無効例には30~40%効果あり、
神経因性膀胱患者に対しても、80.6%有効であった。
(日本臨床泌尿器科医会、第3回臨床検討記録集より)


という事だそうです。
でも、このロキソニンの頻尿に対する効果は
本来保険適応外なのですが、
これだけ効くとなると適応外でも処方される事があります。
泌尿器科からロキソニン夜1錠処方された場合は、この適応外の事が多いです。

しかし、高齢者では、NSAIDの胃腸障害や
他のOTC解熱鎮痛剤との併用に注意
しないと行けませんね。


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先日、夜中のトイレで何度も起きてしまうという
悩みを抱えている患者さんとお話しした時の事です。

この方は現在82歳男性。大きな持病は特に持っていませんが、
昔に泌尿器系の手術をした事があるそうです。
多分、前立腺肥大の手術だと思われます。

( ゚Д゚)「いや〜この間ね、昔手術して以来
    今でも通院してる病院に行ったのだけどもね」

(´(・)`)「はいはい」

( ゚Д゚)「もう、夜中のトイレの回数が半端無いのよ」

(´(・)`)「ああ、以前も言ってましたね」

( ゚Д゚)「で、泌尿器科の先生に相談したんよ」

(´(・)`)「なるほど」

( ゚Д゚)「そしたら、ちょっと前に
    ここの薬局で整形外科の薬もらったじゃろ?」

(´(・)`)「あ、はい。痛み止めですよね」

( ゚Д゚)「そうそう、それをな、
    寝る前に1錠服用してみんしゃいと言われたんじゃ」

(´(・)`)「え?薬はその病院で出してもらったんですか?」

( ゚Д゚)「そうじゃ。出してもらったんよ。
    それが、その痛み止めと全く同じなんじゃよ。先生が言うとった」

(´(・)`)「・・はは〜ん。なるほどね。で、どうでした?」

(#゚Д゚)!!「そ・れ・が、ものすごい効いたんじゃわ!

(´(・)`)「マジですか!?」

( ゚Д゚)「いや、本当に。全く起きなくなったでな」

(´(・)`)「それは凄いですね!やっぱり効くんですね!アレ」

( ゚Д゚)「もう、嬉しくてのう、他にも悩んでる人がいたら言うちゃってくれや」

(´(・)`)「あはは。そうですね。わかりました。
     貴重な体験談ありがとうございますw」



とまあ、こんな話をしたんです。

年を取ると夜中のトイレは非常に悩ましい問題です。
寝不足にもなりますし、それ故に疲れが取れません。


さて、その効果絶大だった
"痛み止め"とは一体なんだったのでしょうか?


それは次回のお楽しみです。引っ張りますよw


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