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前回、スイッチOTCについて紹介したのですが、
ご覧頂いて分かるように、かなりの成分がスイッチしています。

しかし、これら成分が全て市販されている訳ではありません。
なぜか、それには簡単な理由があります。

その理由は、「処方してもらった方が安い

というのが主な理由です。
その他にも、成分的にかなりきちんと服薬しないといけないものや
健康被害が比較的生じやすい成分についてはメーカーも
なかなか製品化しないという現実もあります。

スイッチOTCとしてこれらの成分が簡単に手に入るような時代が来るには
多分ですが、国民皆保険制度が崩壊しないとやってきません。

どういう事かと言いますと、
今は通常皆さん何らかの保険に入っていると思います。
国民健康保険とか協会けんぽとか。組合保険とか。

これらの保険は給与から天引きされている保険料で運営されています。
御存知のように、今のご時世、この健康保険が破綻しかけています。
そう、赤字なのです。国のお金がないんですよ。

どっぷり不景気な時代ですので、特に国民健康保険の方々は
この健康保険料の納付を滞納しがちになってしまいます。

そうすると、当然ですが、保険が切られて
保険に入っていないという状況が発生します。

そうすると、これらの国保の損失を協会けんぽが補填するようになっていく
システムに変更されて行きます。組合などもそうなります。
つまり、全ての保険が統合されて行くのです。
現状としてその流れはしっかりあります。いくつかの財源が統合されましたから。

そして、この状況が大規模になると、保険システムが破綻します。
裕福層は保険に入れて、貧困層は保険が無い状態。

まさにアメリカシステムです。

この状態まで来ると、患者としては診察して処方箋を切ってもらうという
一連の医療が全て実費負担になって相当な金額の医療費を請求される事になります。

事実、アメリカではこのような高額の医療費のために
自己破産してしまうケースがかなりの%を占めています。

と、言う事は、

自分の健康を保ちたい。

でも病院にかかるお金がない。

市販薬でなんとかやり過ごすしかない。

OTCに頼るようになる。

OTC市場が活気づく。

という流れになります。

しかし、このパターンになると、
結局医療費が高くつく事になるんです。
アメリカの統計データでも答えが出ているのですが、

心情として、このOTC薬でなんとかやり過ごすにしても、
結局きちんと服用しないんですよね。人間て。

節約しちゃうんですよ。服用回数を。

例えば血圧の薬を1日2回服用しなくてはいけないのに、
朝だけにしちゃうとか。確かに分からないでも無いんです。その気持ち。

でも、結局そうする事で、血圧を上手くコントロールできずに
脳梗塞や脳出血になって、何らかの障害が残ってしまう事になったり、
最終的に入院とか手術とかで爆発的に医療費が掛かるはめになるんですよね。


日本の皆保険システムは非常に素晴らしいものです。
このシステムがあるとないとでは国民の安心感が違います。
国家として守るべき社会補償システムです。

今度の4月に医療法改定がありますが、
民主党政権になって、救急救命や産婦人科、小児科への重点的な配分や
総合病院への配分を高くしようとしています。

大変良い事です。がしかし、
国民の健康を守るには病院施設だけでなく、それらに関連する医療機関相互の
働きがあって成立しているんです。開業医や老健施設、薬局もそうです。
これら「日本の医療」というもの全ての手厚い保護が必要な時代なのです。

「聖域なき構造改革」とか言ってマスコミに煽られて
小泉旋風が巻き起こっていましたが、得られた結果は「医療の崩壊」です。

この数年で何件の病院が閉鎖しました?
何人の患者さんが医療ミスで亡くなられました?
結局困ったのは誰ですか?


私達国民ですよ。


「聖域」はあるんです。
公安、救急、消防、医療、自衛隊など、これらの社会システムは
国家の基本となる、絶対に踏み込んではならない聖域なのです。
これら聖域から人間と予算を削ってはイカンのです。

これらの分野に関して手厚い保護をして頂ける政治家の皆さん、
与党野党は関係ありません。超党派で議論を煮詰めてください。
財務主計局の言いなりになってはだめですぞ。

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