今日は患者さんとのやり取りをまた紹介します。
その患者さんは71歳。女性。
見た目には71だなんて全く見えません。
60代半ばぐらいの若々しい感じのおばさまです。
( ゚Д゚)「ハァ・・」
(´(・)`)「どうしたんですか?溜息ついてますけど」
( ゚Д゚)「ちょと孫の守に疲れて」
(´(・)`)「あ、年代的にはそうですね」
( ゚Д゚)「そうなのよ」
( ゚Д゚)「自分の子育てが終わったと思ったら今度は孫の守」
(´(・)`)「このご時世、両親の手だけでは子供見れませんからね」
( ゚Д゚)「なんかこの年になって気がついたんだけど・・」
(´(・)`)「ほう」
( ゚Д゚)「人生ってこういうもんなのかな?って」
( ゚Д゚)「振り返ると平凡だったけど、これが幸せなのかなって」
(´(・)`)「そうですね、子供の頃から凄まじい苦労をしてる人も居ますもんね」
( ゚Д゚)「そうなのよね、最近そんな風に悟った気がする」
(´(・)`)「じゃ、これからも平凡で行きましょうかw」
( ゚Д゚)「そうねw」
と、こんな話をしたんです。
医療系の仕事をしていると特に感じるのですが、
なんの病気もなく、生きているという事がどれだけ奇跡的か。
ましてや、健康だとしても、
環境や社会的な影響で苦労が絶えない人も居ます。
嫁の話ですが、
まだ若いのに家庭の不具合を全部背負って生きる
高校生も沢山いるみたいですし。
本人の力ではどうにもならない、避けられない苦労を強いられてる人生もあります。
平々凡々。
安心して自分の人生を送る事がどれだけ幸せか。
でも残念ながら、
人間って、平凡を幸せだと感じるには、
その身を以て苦労をしないと理解するのに時間がかかるんですよね。
我が子にも幸せになって欲しいと切に願いますが、
それを理解させるためにはある程度の苦労をさせたいと考えています。
そして、少なくとも私を、両親を越える程の知識と
器を持った人間になってもらいたいです。
人間として自分を越えるように育てる事が、子育てであり、
次の時代にバトンを渡す事だと思っています。
[2回]
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