今日は久々に患者さんとの話を紹介したいと思います。
その方は某大学の教授さん。
東南アジアの民俗学を研究しています。
(´(・)`)「あ、○○さんって、○○大学の先生だったんですね」
(・∀・)「ああ、そうだよ」
(´(・)`)「いや、○○大学の薬学部の連中はよく学生実習で来るんですよ」
(・∀・)「そうだね、お世話になってるみたいだね」
(´(・)`)「いえいえ」
(・∀・)「まあでも、うちの大学も学生の質が落ちて来たよ」
(´(・)`)「ああ、そうですか」
(・∀・)「もうあれでしょ、みんな大学に入るじゃない。いまの日本は」
(´(・)`)「そうですね」
(・∀・)「イギリスとかでは未だに大学進学率は10%前後なのにね」
(´(・)`)「それぐらいがちょうどいいのかも知れないですね」
(・∀・)「私も東南アジアの国で時に若者相手に講義をする事があるんだけど
目の輝きが全然違うものね」
(´(・)`)「そうでしょうね。
まだ発展途上国では学ぶ事がどれだけ大切なのかを知ってますもんね」
(・∀・)「いまの日本ではもうダメだね」
(´(・)`)「ええ、残念です」日本もその昔、高度経済成長期においては勉学というものがいかに大切かという事を
学生達は身にしみて勉学に励んでいたと思います。だから復興できたんですから。
人は貧困からの脱出、自身の自立、学ぶ事の喜び、ひいては国家の発展のために
むさぼるように知識を蓄えていきます。
この話でちょっと思い出した事があります。
大部以前にラサール石井さんが、何かのテレビ番組で言っていた事なのですが、
学校の先生との討論番組で、いまの先生が、勉強は楽しくないから教えるのが難しい
とかなんとか発言したんです。そのひと言にラサール石井さんはブチ切れます。
(#゚Д゚)「
勉強が楽しくない?なに言ってんだ!勉強って楽しいものだろ?
学ぶ事ってうれしい事だろ?先生がそんな言い草で子供に
学ぶ事が楽しい事だって伝える事が出来るのか!」
続きます。
(#゚Д゚)「
俺はラサールを中退したけども、勉強がつまらなくて辞めた訳じゃない
学ぶ事、物事を知る事は楽しい事だし、大切な事だと今でも考えてる。
人生において何かを学ぶとか知るというのは
人生を豊かにする上で大事だろ。それを難しいとか・・ふざけんなよ!」
クマはこの時ラサール石井さんに改めて惚れ直しました。いい切れっぷりでした。
この大学全入時代、もちろん、人口減少もその要因になっているとは思いますが、
大学に進学しなくてはいけないという風潮もどうかと思います。
もっと他の職業で大成してもいいのではないでしょうか。
伝統工芸や農業、それぞれに専門職がきちんといる社会というのは
国家としても非常に重要だと思います。
皆が皆サラリーマンになる必要はないです。
それぞれの分野で受け継がれる知識や経験がその人の人生を豊かにするはずです。
どんな職業でも胸を張って生きて行く事が出来るはずです。
え?おまえ薬剤師だからそんな事言えるんだろ?
薬剤師になったのは結果論です。
国家試験に受かったからです。勉強しましたもの。
化学と生物が好きでしたから。楽しかったですし得意でした。その結果が今です。
国家試験に合格しなかったら・・ということで
学生時代にバイトもしました。型枠大工と植木屋です。
親方に国家試験に落ちたら雇ってやるから来いや。と言われてました。
そうですね、薬剤師になっていなかったら今頃植木屋さんをやってたと思います。
学生時代のこのガテン系バイトで学んだ事は今でも大変役に立っています。
生きる上での考え方、物事の捉え方の基礎を叩き込まれました。
自分らしく生きて行く事が出来ればどんな職業でも、
どんな国でも幸せになれると思います。
そのために、これからの社会をどうしたらいいのか。
それを考えて行動するのが社会人としての責任ですね。
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